弱竹(読み)ナヨタケ

デジタル大辞泉 「弱竹」の意味・読み・例文・類語

なよ‐たけ【弱竹】

《「なよだけ」とも》細くてしなやかな竹。また、女竹めだけ別名とも。なゆたけ。
「―の繁れる宿にまとゐしてただ世にそへむ数は知るやは」〈宇津保・沖つ白浪〉
[補説]作品名別項。→なよたけ
[類語]若竹青竹孟宗竹真竹寒竹篠竹熊笹

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精選版 日本国語大辞典 「弱竹」の意味・読み・例文・類語

なよ‐たけ【弱竹】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「なよだけ」とも ) 細くしなやかな竹。なよなよとした竹。若竹。なゆたけ。また、「めだけ(女竹)」の別名ともいう。
    1. [初出の実例]「名を三室戸斎部のあきたをよびてつけさす。あきた、なよ竹のかぐや姫とつけつ」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))

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