本体であるフレーム上部の案内面に沿って往復運動するラムに取り付けた工具で、溝(みぞ)加工や平面加工を行う工作機械。シェーパーshaperともいう。加工物は左右に間欠的に動くサドルに取り付けられたテーブル上に固定する。サドルは上下調整のできるクロスレールに取り付けられている。またラムが突き出すときに切削を行うのが普通である。ラムの動きは、切削時はゆっくりしているが、非切削時は早く戻すように、早戻り機構が組み込まれている。
精度のよい平面加工ができるフライス盤の進歩発展に伴い、形削り盤の使用は減少しつつあるが、工具と段取りが簡単で、価格も安いので、まだ用いられている。
[清水伸二]
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…近代工作機械の初期の発展はイギリスで行われ,モーズレーおよび彼の弟子が多大の貢献をしている。立て削り盤,形削り盤,平削り盤などはこの時期に開発された。19世紀後半以降,工作機械の発達の中心はアメリカおよびドイツに移り,この時期になると,現在のような電動機直結運転が行われ,研削盤,歯切盤などが開発された。…
※「形削り盤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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