待てば海路の日和あり(読み)マテバカイロノヒヨリアリ

デジタル大辞泉 「待てば海路の日和あり」の意味・読み・例文・類語

てば海路かいろ日和ひよりあり

待っていれば、海の静かないい日和がやってくる。「待てば甘露の日和あり」の言い方を変えたもので、意味は同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「待てば海路の日和あり」の解説

待てば海路の日和あり

たとえが続いても、待っていればそのうちにかならず航海に適した穏やかな天気になる。じっくりと好機を待てというたとえ。

[使用例] そのころから父親病気の問題が起こり、遠からず神保町通いも不可能になるとわかっていましたので、正直いって焦りましたが、待てば海路の日和ありで[紀田順一郎*神保町の怪人|2000]

[解説] 「待てば甘露の日和あり」と並行して使われ、おそらく「甘露」から「海路」は派生したものでしょう。「甘露」は、中国伝説王者仁政に感じて天が降らせるという甘い液のことですが、「甘露の日和」という表現実感としてとらえにくく、「海路の日和」と解すると、日常生活と具体的に結びつくことから、しだいに優勢になっていったものと思われます。

英語〕Everything comes to him who waits.(待つ者にはすべてのものが来る)

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