蔵司(読み)ゾウシ

デジタル大辞泉 「蔵司」の意味・読み・例文・類語

ぞう‐し〔ザウ‐〕【蔵司】

律令制後宮十二司の一。神璽しんじ三関さんかん割符天皇皇后衣服などをつかさどった役所くらづかさ。

くら‐づかさ【蔵司】

ぞうし(蔵司)

くら‐の‐つかさ【蔵司】

ぞうし(蔵司)

ぞう‐す〔ザウ‐〕【蔵司】

蔵主ぞうす居室。また、蔵主

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精選版 日本国語大辞典 「蔵司」の意味・読み・例文・類語

ぞう‐すザウ‥【蔵司・蔵主】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. 禅寺で、経蔵をつかさどる僧。のちに知蔵と称せられたもので、禅院六頭首中、第三に位する職。また、一般に僧をいう。
    1. [初出の実例]「小弐が最末(いとすゑ)の子に、宗応蔵主(サウス)と云僧」(出典太平記(14C後)一六)
    2. [その他の文献]〔勅修百丈清規‐下・両序〕
  3. ( 蔵司 ) 禅宗で、の居室をいう。蔵司寮。

くら‐の‐つかさ【蔵司】

  1. 〘 名詞 〙 令制の後宮十二司の一つ神璽関契御服などをつかさどる役所。職員に尚蔵(くらのかみ)一人典蔵(くらのすけ)二人掌蔵(くらのじょう)四人女嬬(にょうじゅ)一〇人がいる。くらづかさ。ぞうし。〔令義解(718)〕

ぞう‐しザウ‥【蔵司】

  1. 〘 名詞 〙 令制の後宮十二司の一つ。尚蔵(准正三位)一人、典蔵(准従四位)二人、掌蔵(准従七位)四人、ならびに女孺一〇人からなる。神璽(しんじ)、関契、御服などをつかさどる役所。くらのつかさ。

くら‐づかさ【蔵司】

  1. 〘 名詞 〙くらのつかさ(蔵司)

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