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御坂城 みさかじょう

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日本の城がわかる事典の解説

みさかじょう【御坂城】

山梨県笛吹市にあった山城(やまじろ)。北条氏が整備した陣城。同市指定史跡。黒岳(標高1792m)と御坂山(標高1596m)の間にある御坂路(鎌倉街道)の要衝・御坂峠に築かれた城である。城のあった場所の標高は1570mで、高所に築かれた城としては日本で1、2を争う。ここには、武田信玄の時代にも砦や烽火台が設置されていた可能性も指摘されているが、大規模な城郭として整備したのは北条氏である。1582年(天正10)に武田氏が滅亡し、本能寺の変織田信長が死去して、甲斐を統治していた織田方の武将の川尻秀隆が武田家遺臣により殺害されると、主を失った武田氏旧領は徳川家康北条氏直の争奪の舞台となった。北条氏直は秀隆の死後、いち早く北条氏忠を大将とする軍勢を送って郡内地方を制圧したが、このとき御坂城を取り立てて整備したと考えられている。同年8月、御坂城の北条勢は新府城(韮崎市)の徳川家康の背後を襲うべく御坂峠を降ったが、黒駒で小山城の鳥居元忠と合戦となり大敗して、御坂城に敗走したとの記録がある。同年10月、北条氏と徳川氏は和睦し、甲斐は徳川領となった。御坂城はそののち、間もなく廃城になったと考えられている。城跡のある尾根には、北条氏の城の特徴である郭の周囲をめぐらした大きな空堀や土塁、竪堀跡などが残っている。富士急行河口湖線河口湖駅などから車。御坂トンネル南側の天下茶屋から徒歩約1時間20分。

出典|講談社
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