徳寿宮(読み)とくじゅきゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「徳寿宮」の意味・わかりやすい解説

徳寿宮
とくじゅきゅう
Tǒksugung

韓国,ソウルにある朝鮮王朝 (李朝) 時代の王宮。この宮殿は本来は昌徳宮景福宮などとともに朝鮮王朝王族の邸宅であったが,第 14代の宣祖 (在位 1567~1608) が修築して王宮とした。第 26代の高宗 (在位 1863~95) は譲位ののち,徳寿宮李太王と称して日韓併合 (1910) 後,この宮殿で余生を過した。ただし現存のものは朝鮮王朝末期の改築に成るものである。

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世界の観光地名がわかる事典 「徳寿宮」の解説

とくじゅきゅう【徳寿宮】

韓国の首都ソウルにある朝鮮王朝の宮殿。もともとは朝鮮王朝第9代国王のソジョン(成宗)の兄、ウォルサンテグン(月山大君)の邸宅だったが、豊臣秀吉文禄慶長の役の後、漢陽(現在のソウル)に帰還した第14代国王のソンジョ(宣祖)が臨時の王宮としたほか、第15代国王の光海君や第26代国王・大韓帝国初代皇帝の高宗の住まいとなった宮殿である。◇「トクスグン」とも読む。

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世界大百科事典(旧版)内の徳寿宮の言及

【ソウル】より

…漢城の人口は初期の10万前後から李朝時代を通じて20万人前後に倍増した。李朝末期の大院君時代には,豊臣秀吉の朝鮮侵略の際に焼失した景福宮の再建や行宮(別荘)として使用されていた徳寿宮の改築などが行われ,李朝最後の威容を誇った。 1910年,日韓併合と同時に漢城は京城と改称された。…

※「徳寿宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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