徹骨(読み)てっこつ

精選版 日本国語大辞典 「徹骨」の意味・読み・例文・類語

てっ‐こつ【徹骨】

  1. 〘 名詞 〙 骨までとおること。また比喩的に、物事の底の底まで達すること。
    1. [初出の実例]「徹骨(テッコツ)の恨を飲むで、怏々と弓を韔(ふくろ)に納めてゐる所へ」(出典青葡萄(1895)〈尾崎紅葉〉一)
    2. 「世々徹骨(テッコツ)習慣を成して動かす可らざる其趣は」(出典:福翁百話(1897)〈福沢諭吉〉一六)
    3. [その他の文献]〔劉禹錫‐西山蘭若試茶歌〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「徹骨」の読み・字形・画数・意味

【徹骨】てつこつ

骨にまでとおる。唐・劉禹錫西山蘭若(らんじゃく)(寺)にて茶を試みる歌〕詩 悠揚きて、宿(しゅくてい)(二日酔い)散じ 峭骨に徹(とほ)りて、煩襟(はんきん)(思いなずむ心)開く

字通「徹」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android