デジタル大辞泉 「徹」の意味・読み・例文・類語 てつ【徹】[漢字項目] [常用漢字] [音]テツ(漢) [訓]とおる とおす貫き通す。とことんまで行き届く。「徹底・徹夜・徹頭徹尾/一徹・貫徹・透徹・冷徹・朗徹」[名のり]あきら・いたる・おさむ・とお・ひとし・みち・ゆき 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通 「徹」の読み・字形・画数・意味 徹常用漢字 15画 [字音] テツ[字訓] ならべる・とおる[説文解字] [甲骨文] [金文] [字形] 形声声符は(てつ)。は古くは(てつ)としるし、鬲(れき)などの器を陳設する意。その陳設し終わることを徹という。〔説文〕三下に「るなり」とし、字を「彳(てき)に從ひ、攴(ぼく)に從ひ、に從ふ」と会意に解するが、儀礼のときに鬲や豆(とう)など食器の類をならべる意のようである。よって通徹・貫徹の意となり、徹底・徹夜のように用いる。陳列したものを撤去することを撤という。[訓義]1. ならべる、つらねる、すべてならべる。2. とおす、とおる、とどく、ゆきわたる。3. おさめる、とる、のぞく、くずす、はずす、とりさる。4. 周の税法。十分の一税。[古辞書の訓]〔名義抄〕徹 トホル・イタル・スツ・シリゾク・ヲハル・ケヅル・トル・アキラカ・ヌク・アカル・サハヤカ・アバイテ・コボツ 〔字鏡集〕徹 トル・ヌク・イタル・アシ・アト・ヲサム・トホシ・アキラカ・シリゾク・スツ・アカル・ケヅル・ヲハリ・フカシ・サハヤカ・アバイテ・トホル・ミチ・マカル・コボツ[声系]〔説文〕に徹声として撤を収める。撤はまたに作り、〔説文〕十三下に「發するなり」とあるものは、〔左伝、襄九年〕「小屋を徹す」、〔詩、小雅、節南山〕「我が牆屋を徹す」の徹の本字であろう。もと力を主とする字であった。水の澂(ちようてつ)なるものをという。[語系]徹・diatは同声。徹に通達・澄明の意があり、水にはという。また徹は陳設し終わることをいい、儀礼が終わって器を撤することを撤diatという。徹・撤は対待をなす語であると思われる。[熟語]徹楽▶・徹官▶・徹巻▶・徹簡▶・徹鑒▶・徹暁▶・徹県▶・徹悟▶・徹侯▶・徹骨▶・徹曙▶・徹饌▶・徹膳▶・徹旦▶・徹昼▶・徹底▶・徹頭▶・徹白▶・徹貧▶・徹兵▶・徹法▶・徹命▶・徹夜▶[下接語]一徹・映徹・瑩徹・貫徹・感徹・高徹・皎徹・秀徹・周徹・峻徹・章徹・照徹・深徹・清徹・徹・徹・通徹・透徹・洞徹・冰徹・平徹・冷徹・朗徹 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報