コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

蘭若 ランニャ

2件 の用語解説(蘭若の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

らんにゃ【×若】

《「阿蘭若」の略》寺院。精舎(しょうじゃ)。
「高野の―、比叡(ひえ)の仏刹(ぶっさつ)」〈露伴・二日物語〉

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

らんにゃ【蘭若 lán ruò】

サンスクリット語で荒野を意味するaraṇyaの音写である阿蘭若の略。仏典では,人里はなれた林野で修行に適した閑静な場所とされ,転じて僧侶の住む山間の小寺院を指すようになった。例えば,五台山の北台の北面に位置した宋谷寺のことを,円仁は《入唐求法(につとうぐほう)巡礼行記》に宋谷蘭若と記している。また845年(会昌5)の会昌の法難(三武一宗の法難)に際して出された詔勅によれば,寺4600余所と招提・蘭若4万余所をこわしたという。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の蘭若の言及

【寺院建築】より

…仏陀をまつるところを指す浮屠祠(ふとし)の名は後漢代から,学舎の意の精舎も魏・晋代(3世紀)から用いられた。南北朝(5~6世紀)ころから浮屠は仏塔のみを指すようになり,寺院全体はsaṃghārāma,āraṇyaの音を移した僧伽藍(そうぎやらん)(僧伽藍摩ともいう),阿蘭若などとも呼ばれ,また伽藍,蘭若などと略称されることが多くなった。
[形態と機能の変化]
 インドは乾季と雨季が明確で,乾季には広場で儀式や集会が行われ,雨季には僧房で安居の行をし,また仏陀を礼拝するのが伽藍のおもな機能であったが,中国では雨雪や極寒期もあって,一山大衆を屋内に収容し儀式や教学の集会を行う必要が生じた。…

【ラン(蘭)】より

…春秋時代の楚の宮殿や,漢の宮中図書館,さらには御火台を蘭台と呼び,皇后宮を蘭殿というのも最上の香気の意味を含ませる。時代は下るが,王羲之の蘭亭も単にそこに蘭花が多かった以上の印象を与えるし,寺院āraṇyaに蘭若(らんにや)の字を当てるのも,蘭と杜若(カキツバタ)のもつイメージと無関係ではない。 中国の観賞用の蘭は,温州や婺(ぶ)州蘭谿など浙江省南部の山地,福建の海岸一帯,あるいは江蘇省宜興などに生育し,湖北や漢中にも産地がある。…

※「蘭若」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

蘭若の関連キーワードクリップサンスクリット劇サンスクリット語ダウラギリビュルヌフプラークリット語チャンドラヤーン一号アユーラ

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone