志摩利右衛門(読み)しまりえもん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「志摩利右衛門」の意味・わかりやすい解説

志摩利右衛門
しまりえもん
(1809―1884)

幕末・明治期の阿波(あわ)を代表する大藍(あい)商。名西(みょうざい)郡東覚円(ひがしかくえん)村(徳島市)に生まれ、代々の商号をもち、京都をはじめ31か国に藍の売場株をもっていた。徳島藩財政が窮迫した天保(てんぽう)期(1830~44)に、藩から勘定役に登用され、藩債整理を中心とする天保小改革に手腕を発揮した。その後に京都で勤王志士たちと交遊して尊王思想をもつようになり、阿波における勤王派に対して資金を援助するなど活躍した。老後万象と号し俳諧(はいかい)を趣味とした。1915年(大正4)に従(じゅ)五位を追贈

[三好昭一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「志摩利右衛門」の解説

志摩利右衛門 しま-りえもん

1809-1884 江戸後期-明治時代の商人
文化6年5月生まれ。家業阿波藍(あわあい)の製造販売をつぎ,販路を京都,越後(えちご)などに拡張。徳島藩の財政改革をたすけ,士分待遇となる。京都で頼山陽(らい-さんよう)とまじわり,尊攘(そんじょう)派を援助した。明治17年1月14日死去。76歳。阿波(徳島県)出身幼名は万蔵。号は豊園。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

一度利用した製品を捨てずにそのまま再使用すること。ごみの削減に重要だとされる「3R」の一つで、衣類・服飾品や家電などさまざまな品目が取り扱われている。リユース商品の専門店やイベント、フリーマーケット...

リユースの用語解説を読む