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怠業 たいぎょうsoldiering

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

怠業
たいぎょう
soldiering

労働者が団結して意識的に作業能率を低下させる争議行為。日本では普通サボタージュと同義に用いられているが,サボタージュは作業の積極的妨害や破壊行為をも含む概念。実定法上の怠業は消極的サボタージュのみを意味する。典型的な怠業はスローダウンだが,理論上,遵法闘争,全体の作業能率低下を意図する時限または部分スト,残業拒否なども広義の怠業に含まれるという見解もある。単なる消極的な作業能率の低下にとどまるかぎり正当な争議行為として保障されるが,故意に不良品を生産するなど積極的妨害行為を行なった場合は,刑事・民事上の免責は与えられないとされる。怠業は一応職場で就労はするので就労中の賃金を失うわけではないが,生産能率の低下に応じた賃金カットを認めるべきかどうかでは意見が分れている。

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百科事典マイペディアの解説

怠業【たいぎょう】

サボタージュ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

怠業
たいぎょう

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の怠業の言及

【サボタージュ】より

…ストライキやボイコットと並ぶ,労働者が行う争議戦術の一つ。通例,日本では怠業と同義的に用いられるが,本来はさらに広い概念であり,およそ次の3種類に分類される。第1は,使用者の機械設備を故意に故障させ破壊する,積極的サボタージュである。…

【争議行為】より

…また,暴力の行使は刑事責任のみならず民事責任を免除するものでない(労働組合法1条2項)。争議行為の手段態様で具体的に問題とされたものに,生産管理,職場占拠,ピケッティング,サボタージュ(怠業),製品ボイコット,リボン腕章着用闘争,ビラはりなどがある。 第1に生産管理や職場占拠(シット・ダウン・スト)戦術については,会社の所有権を侵害するとして違法説をとるものがあるが,日本の企業別労働組合の特質を考慮して,理想型の生産管理――労働組合が使用者に代わって,従前どおりの通常の方法で会社業務の管理を行い,収入は会社のために保管し,生産・販売等業務に従事する組合員には所定どおりの賃金を生産管理後に支払う形態――や使用者の会社施設の占有を排除せず操業をも妨害しない,単純な滞留型の職場占拠に,正当性を認める学説・判例が多い。…

【労働争議】より

…クラフト・ユニオンの時代にはストライキはその職場を離れて他に転職する意味あいが強かったが,機械化が進行してスト破りが容易になったため,職場に座り込むシット・ダウン闘争が起こり,現在のような形態が一般的になった。(2)怠業(サボタージュ) 故意に労働の速度や質を低下させる闘争で,法規や使用者の態度によってストライキを行うことが困難な場合にしばしば行われる。日本の国鉄の順法闘争もその一つであったが,最近諸外国にも波及している。…

※「怠業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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