性三品説(読み)せいさんぽんせつ(その他表記)xìng sān pǐn shuō

改訂新版 世界大百科事典 「性三品説」の意味・わかりやすい解説

性三品説 (せいさんぽんせつ)
xìng sān pǐn shuō

〈せいさんぴんせつ〉とも読む。中国において,人間を上中下の3種類に分ける考え方はすでに《論語》にみえているが(ただ上知と下愚とは移らず),これを本性の善悪と結びつけた性三品説は,董仲舒(とうちゆうじよ),王充,荀悦(じゆんえつ)などの漢代の学者に始まる。たとえば王充は,上智は極善,下愚は極悪であっていずれも教化の対象外であり,ただ中人のみが教育しだいで善にも悪にもなると述べている(《論衡(ろんこう)》本性篇)。唐の韓愈はそれらを継承し,《原性》という論文を書いて性三品説を確立した。
→性論
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 三浦

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「性三品説」の意味・わかりやすい解説

性三品説
せいさんぴんせつ
Xing-san-pin-shuo

中国哲学の性論の一つで,人間の本性には,上中下の3等があるとする説。人間を上知,中人,下愚に分ける考えは,『論語』にもその原型がみられるが,これが性論として確立したのは後漢以後のことである。唐代の文人韓愈が,その著書『原性』のなかでこの説を強調したのは有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...

ノーベル賞の用語解説を読む