恒産無き者は恒心無し(読み)こうさんなきものはこうしんなし

故事成語を知る辞典 「恒産無き者は恒心無し」の解説

恒産無き者は恒心無し

経済的な基盤がない者は、しっかりした道徳心を持ちにくい、ということ。

[使用例] 恒産のないものに恒心のなかったのは二千年ばかり昔のことである。今日では恒産のあるものは寧むしろ恒心のないものらしい[芥川龍之介*侏儒の言葉|1923~27]

[由来] 「孟子―滕とうの文ぶん公こう・上」に見えることば。「『恒産無き者は恒心無し(安定した財産がない者は、しっかりした道徳心を持たない)』。だから、罪を犯してしまいがちだ。にもかかわらず、安定した財産を持たせようともしないで、罪を犯した者を罰するだけでは、立派な王の政治とは言えない」。孟子は、そう述べて、国を強くする基本は国民の生活を安定させることにある、と主張しています。

〔異形〕恒産有る者は恒心有り。

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関連語 衣食 礼節

ことわざを知る辞典 「恒産無き者は恒心無し」の解説

恒産無き者は恒心無し

しっかりした経済的基盤のない者はその時々の状況に左右されて、いつ考えが変わるかわからない。

[使用例] 恒産のないものに恒心のなかったのは二千年ばかり昔のことである[芥川龍之介*侏儒の言葉|1923~27]

[解説] 「孟子―滕文公・上」にみえることばで、一定の職業や財産など、物質生活が安定していないと、しっかりとした道徳心も育たないことをいいます。

[類句] 衣食足りて礼節を知る

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