デジタル大辞泉
「衣食足りて礼節を知る」の意味・読み・例文・類語
衣食足りて礼節を知る
《「管子」牧民の「倉廩実ちて則ち礼節を知り、衣食足りて則ち栄辱を知る」から》人は、物質的に不自由がなくなって、初めて礼儀に心を向ける余裕ができてくる。衣食足りて栄辱を知る。
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精選版 日本国語大辞典
「衣食足りて礼節を知る」の意味・読み・例文・類語
いしょく【衣食】 足(た)りて=礼節(れいせつ)[=栄辱(えいじょく)]を知(し)る
- ( 「管子‐牧民」の「倉廩実則知二礼節一、衣食足則知二栄辱一」による ) 生活にこと欠かなくなって、人は初めて礼儀に心を向ける余裕ができる。
- [初出の実例]「詔曰、人足二衣食一、共知二礼節一、身苦二貧窮一、競為二姧詐一」(出典:続日本紀‐和銅七年(714)二月辛卯)
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衣食足りて礼節を知る
着るものや食べるものが十分にあってこそ、人は礼儀や節度をわきまえるようになる、ということ。
[使用例] 由来衣食が足らないで礼節を知るということは難いのと同じく、富の力に十分な余裕が無いとすれば向上的な精神界の娯楽は興らない[夏目漱石*戦後文界の趨勢|1905]
[由来] 「[管子]―牧民」の冒頭の一節から。「政治家の務めは、倉庫を一杯にしておくことにある。なぜならば、人々は『倉廩実ちて則ち礼節を知り、衣食足りて則ち栄辱を知る(倉庫が一杯になってはじめて礼儀をわきまえるようになり、衣服や食糧が充分あってこそ名誉や恥について考えるようになる)』からだ」と述べています。
〔異形〕倉廩満ちて礼節を知る。
出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報
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衣食足りて礼節を知る
着るものや食べるものが十分にあって初めて、人は礼儀や節度をわきまえるようになる。生活にゆとりがないと精神にも余裕は生まれない。
[使用例] 由来衣食が足らないで礼節を知るということは難しいのと同じく、富の力に十分な余裕が無いとすれば向上的な精神界の娯楽は興らない[夏目漱石*戦後文界の趨勢|1905]
[解説] 「管子―牧民」に「倉廩実ちて則ち礼節を知り、衣食足って則ち栄辱を知る」とあります。「倉廩」は米倉、「栄辱」は栄誉と恥辱の意。
〔異形〕衣食足りて栄辱を知る
〔英語〕Money makes a man.(金が人を作る)
出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報
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