(読み)エツ

精選版 日本国語大辞典 「悦」の意味・読み・例文・類語

えつ【悦】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 喜ぶこと。うれしがること。機嫌がよいこと。悦喜
    1. [初出の実例]「思ふたよりは・藪医が悦な染直し」(出典:雑俳・虫目鏡(1812))

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普及版 字通 「悦」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(旧字)
10画

[字音] エツ
[字訓] よろこぶ

[字形] 形声
声符は兌(えつ)。兌は祝(はふり)(兄は、人が祝詞(さい)を戴く形)の上に、神気が彷彿として下り、祝が恍惚の状態となる意で、その心意を悦という。

[訓義]
1. よろこぶ、たのしむ。
2. よろこびしたがう。
3. 〔方言、十〕に、楚語でよみがえる意であるという。

[古辞書の訓]
〔字鏡〕 ヨロコブ・ナダラカ

[語系]
jiuat、懌jyak、豫(予)jiaは声義近く、喜ぶ意がある。

[熟語]
悦愛・悦安・悦意悦懌・悦可・悦・悦悦玩・悦喜悦熙悦欣・悦口・悦好・悦康・悦志・悦耳・悦色・悦心悦随・悦染悦暢・悦怒悦媚悦附・悦服悦慕悦穆・悦目悦予・悦・悦楽・悦和
[下接語]
愛悦・怡悦悦・感悦・歓悦・喜悦・恐悦・欣悦・悟悦・耳悦・取悦・心悦・親悦・大悦・耽悦媚悦慕悦・法悦・満悦・愉悦・悦・容悦・和悦

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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