恐悦(読み)キョウエツ

デジタル大辞泉 「恐悦」の意味・読み・例文・類語

きょう‐えつ【恐悦/恭悦】

[名](スル)
相手好意などを、もったいなく思って喜ぶこと。多く、感謝の意を表すときに用いる語。「―至極に存じます」
非常に喜ぶこと。
「唐人船も行くえ知れずになって、まずまず―だ」〈藤村夜明け前
[類語]喜び満悦愉悦喜悦祝い祝賀喜色歓喜歓心狂喜驚喜随喜大悦法悦愉楽悦楽愉快大喜び糠喜び空喜びめでたい喜ばしい慶賀恭賀謹賀奉賀奉祝慶祝大慶同慶御慶ぎょけい慶福祝着しゅうちゃく祝福祝勝喜ぶ慶事吉事好事おめでた寿ことぶききち大吉祝い事晴れの日賀する祝う祝することほぐ佳日吉日

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「恐悦」の意味・読み・例文・類語

きょう‐えつ【恐悦】

〘名〙
① 相手の好意をもったいなく思って喜ぶこと。他人に感謝の喜びを述べるときの語。
明衡往来(11C中か)上末「今故蒙厳命。恐悦恐悦」
目上の人の喜ばしい出来事を、自分も喜ぶという気持を表わす語。
浄瑠璃志賀敵討(1776)一「奥方御着の恐悦(ケウヱツ)を申上げんと」
③ ひどく喜ぶこと。
社会百面相(1902)〈内田魯庵〉ハイカラ紳士「『此写真の女とは少(ちっ)と艷聞を流したがネ…』と主人公大恐悦(キャウエツ)で相恰を壊(くづ)してゐる処へ」

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