精選版 日本国語大辞典 「悲さ・哀さ・愛さ」の意味・読み・例文・類語
かなし‐さ【悲さ・哀さ・愛さ】
① 悲しいこと。また、その度合。
② (愛) 可愛いこと。いとしいこと。大切で惜しまれること。また、その度合。
※万葉(8C後)一四・三四六二「あしひきの山さは人の人さはにまなといふ子があやに可奈思佐(カナシサ)」
※源氏(1001‐14頃)乙女「をとこ君の御かなしさは、すぐれ給ふにやあらん」
③ 貧しいこと。また、その度合。
④ 努力してもどうにもならない、本質的なことによる限界を感じる悲しみ。動かしがたい運命によるあわれさ。
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