惘然(読み)ボウゼン

デジタル大辞泉の解説

ぼう‐ぜん〔バウ‐〕【×惘然】

[ト・タル][文][形動タリ]呆然(ぼうぜん)」に同じ。
「頓には其の―たるより覚むるを得ざるなりき」〈紅葉金色夜叉

もう‐ぜん〔マウ‐〕【×惘然】

[ト・タル][文][形動タリ]ぼうぜん(惘然)」に同じ。
「貫一は―として佇めり」〈紅葉金色夜叉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ぼうぜん【惘然】

( トタル ) [文] 形動タリ 
〔「もうぜん」とも〕
呆然ぼうぜん」に同じ。 「暫くは-として気の抜けた顔をしていた/浮雲 四迷

もうぜん【惘然】

( トタル ) [文] 形動タリ 
〔「ぼうぜん」とも〕
呆然ぼうぜん」に同じ。 「 -として烟草の烟を眺めてゐる/虞美人草 漱石

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

ぼう‐ぜん バウ‥【惘然】

〘形動タリ〙 =ぼうぜん(呆然)
※性霊集‐四(835頃)勅賜世説屏風書了献表「悚之慄之、心魂惘然」
太平記(14C後)五「相模入道驚覚て起たれ共惘然(ハウゼン)として更に知る所なし」 〔江淹‐無錫県歴山集詩〕

もう‐ぜん マウ‥【惘然】

〘形動タリ〙 (「もう」は「惘」の呉音) あっけにとられているさま。気が抜けてぼんやりしているさま。茫然。ぼうぜん。もうねん。
※読本・椿説弓張月(1807‐11)後「そも何とせん、と周章し、惘然(モウゼン)として立在(たたずみ)給へば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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