慶親王奕きょう(読み)けいしんおうえききょう(その他表記)Qing-qin-wang Yi-kuang; Ch`ing-ch`in-wang I-k`uang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「慶親王奕きょう」の意味・わかりやすい解説

慶親王奕きょう
けいしんおうえききょう
Qing-qin-wang Yi-kuang; Ch`ing-ch`in-wang I-k`uang

[生]?
[没]1917
中国,清末の皇族乾隆帝曾孫で光緒 20 (1894) 年,慶親王に封じられた。同 10年以降,恭親王に代って総理衙門首班となり,同 27年には李鴻章とともに義和団事変処理の辛丑条約を結んだ。以後軍機大臣として清朝中枢を支配し,宣統3 (1911) 年には初代内閣総理大臣となったが,その閣僚の大半は王公貴族で「親貴内閣」と呼ばれた。辛亥革命が起ると辞任し,袁世凱交代,第一線を退いた。

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百科事典マイペディア 「慶親王奕きょう」の意味・わかりやすい解説

慶親王奕【きょう】【けいしんのうえききょう】

中国,清朝の皇族。1894年親王となる。恭親王奕【きん】(えききん)罷免後の総理各国事務衙門特簡大臣。義和団事件李鴻章とともに講和全権大使として辛丑和約締結。収賄蓄財をこととし,大局的な見通しはもたなかった。1911年最初の内閣総理大臣となる。辛亥革命引退
→関連項目粛親王

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