(読み)チョウ

デジタル大辞泉 「懲」の意味・読み・例文・類語

ちょう【懲】[漢字項目]

常用漢字] [音]チョウ(漢) [訓]こりる こらす こらしめる
こらしめる。「懲役懲戒懲罰勧善懲悪

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精選版 日本国語大辞典 「懲」の意味・読み・例文・類語

こらしめ【懲】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「こらしめる(懲)」の連用形名詞化 ) 懲らしめること。懲りるようにすること。こらし。
    1. [初出の実例]「御いたはしくは候へ共、しばし御こらしめのためなれば」(出典:御伽草子・朝顔の露(室町時代物語集所収)(室町末))

こり【懲】

  1. 〘 名詞 〙 懲りること。こりごりすること。
    1. [初出の実例]「次の王に前のこそ玉を知しむことなけれ、今の王は知れうと思てこりもなう又ささげたぞ」(出典:玉塵抄(1563)二八)

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普及版 字通 「懲」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 18画

(旧字)
人名用漢字 19画

[字音] チョウ
[字訓] こらす・こらしめる・とどめる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(徴)(ちよう)、長髪の人を殴(う)って、徴求し、徴責する意の共感呪術を行うことを示す字で、懲罰の意がある。長髪の人は、おそらく長老たる巫術者であろう。〔説文〕十下に「(こ)らすなり」とあり、前条の(がい)に「らすなり」とあって互訓は乂(がい)の声義を承ける字で「乂(おさ)む」の意。字形の近い(微)は女巫の媚女を殴つことを示す共感呪術を示し、「微(な)くする」、敵の呪力を微弱にする意である。

[訓義]
1. こらす、こらしめる、こりる。
2. とどめる、とめる、やめる。
3. いましめる、おそれる、くるしむ。

[古辞書の訓]
名義抄 コル・コロス・ハタル・オソル・イマシム・トドム・ハジメ・ヲサマル・コリコリテ

[語系]
ding、tjingは声義近く、共感呪術を行うことを、その目的とするところをという。誅tjioも声近く、には誅責を加える意がある。

[熟語]
懲悪・懲役・懲戒懲改・懲懲乂・懲・懲革懲勧懲懼懲警懲羹・懲罪懲止懲示・懲処懲責・懲創懲治懲窒・懲罰・懲懲忿懲貶懲膺
[下接語]
科懲・勧懲刑懲罰懲・褒懲・膺懲

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