我党(読み)ワトウ

精選版 日本国語大辞典 「我党」の意味・読み・例文・類語

わ‐が‐とう‥タウ【我党】

  1. 〘 代名詞詞 〙 ( 語源は「我が等(トウ)」とも )
  2. 自称単数で用いる。私。自分
    1. [初出の実例]「今宵は我党(ワガタウ)がだいてねるきざし」(出典浮世草子御前義経記(1700)三)
  3. 対称。おまえ。
    1. [初出の実例]「わが党(タウ)は何と心得ておるテヤ。身ども国屋敷どもの出入りではなかばいか」(出典:滑稽本・続膝栗毛(1810‐22)二)

わ‐とう‥タウ【我党・和党】

  1. 〘 代名詞詞 〙 対称。複数の相手に対して親しみまたは軽蔑の気持で用いる。おまえたち。汝ら。
    1. [初出の実例]「わたう達こそ、させる能もおはせねば、物をも惜み給へ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)三)

我党の補助注記

「たち」「ども」を付けても用いるが、単独でも複数の相手をさした。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android