デジタル大辞泉 「手を拱く」の意味・読み・例文・類語
手 を拱 ・く
1 両手の指を胸の前で組んで敬礼する。中国で行われたあいさつの方法。
2 腕組みをする。手をつかねる。「―・いて思いにふける」
3 何もしないで傍観している。手をつかねる。腕をこまぬく。「当局も―・いていたわけではない」
「要吉は―・いて女の泣き止むのを待っていた」〈森田草平・煤煙〉
[補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「手をこまねく」は、「何もせずに傍観している」と「準備して待ち構える」の、どちらの意味だと思うかを尋ねたところ、次のような結果が出た。
平成20年度調査 | 令和元年度調査 | |
何もせずに傍観している (本来の意味とされる) | 40.1パーセント | 37.2パーセント |
準備して待ち構える (本来の意味ではない) | 45.6パーセント | 47.4パーセント |