才取会員(読み)サイトリカイイン

デジタル大辞泉 「才取会員」の意味・読み・例文・類語

さいとり‐かいいん〔‐クワイヰン〕【才取(り)会員】

東京証券取引所名古屋証券取引所で、正会員である一般の証券会社間の売買仲介していた証券会社。大阪証券取引所(現大阪取引所)では仲立なかだち会員と呼んだ。立会場での取り引きがなくなり、消滅した。

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精選版 日本国語大辞典 「才取会員」の意味・読み・例文・類語

さいとり‐かいいん‥クヮイヰン【才取会員】

  1. 〘 名詞 〙 取引所で、正会員間の売買が円滑、迅速に行なわれるように仲介をする会員。自分自身計算による売買はできない。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「才取会員」の意味・わかりやすい解説

才取会員
さいとりかいいん
floor broker

証券取引所において正会員間の現物取引媒介を主たる営業とする証券業者。アメリカスペシャリストにならって設けられた制度。才取会員は正会員とは異なり,会員外の一般顧客の委託に基づく売買,および原則として自己の計算をもってする売買 (自己売買) ,または自己が直接もしくは間接利害関係を有する計算をもってする売買 (委託売買) をしてはならないことになっている。

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世界大百科事典(旧版)内の才取会員の言及

【証券業】より

…(2)有価証券の売買の媒介とは,他人間の有価証券の売買が成立するために仲立ちすることをいう。媒介を専業とする証券会社としては,東京,大阪,名古屋の3取引所に才取会員会社(〈取引所会員〉の項参照)がある。有価証券の売買の取次ぎとは,自己の名をもって委託者の計算で有価証券を買入れまたは売却することを引き受けることをいい,証券会社の中心的業務になっている。…

【取引所】より

…商品あるいは債券,株式などの有価証券を大量にすばやく取引する目的で組織された常設市場。取引の場所,時間,対象の品目をあらかじめ決め,一定の資格をもつ売手と買手が定められたルールに基づいて自由に売買する仕組みになっている。人が交換の場を求めて寄り集まっていく過程で,物と物との交換の媒介物である貨幣が登場し,生産,流通の規模が膨らんでいくとともに,市場経済の潤滑油の役割を果たす取引所の初歩形態が誕生する。…

※「才取会員」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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