デジタル大辞泉 「打ち出づ」の意味・読み・例文・類語
うち‐い・ず〔‐いづ〕【打ち▽出づ】
1 広々とした所に出る。
「
2 さっと出る。
「谷風にとくる氷のひまごとに―・づる波や春の初花」〈古今・春上〉
3 出発する。出陣する。
「平太入道定次を大将として、…近江国へ―・でたりければ」〈平家・一〇〉
4 人前に押し出る。
「誰ともなく、あまたの中に―・でて」〈徒然・五六〉
5
㋐たたいて音や火などを出す。
「拍子―・でて、忍びやかにうたふ声」〈源・篝火〉
㋑外に出す。特に、
「
㋒口に出して言う。
「いかでこの男に物言はむと思ひけり。―・でむこと難くやありけむ」〈伊勢・四五〉
㋓声をあげて唱える。
「その寺の仏の御経をいとあらあらしう、たふとく―・で