精選版 日本国語大辞典 「打鳴」の意味・読み・例文・類語 うち‐ならし【打鳴】 〘 名詞 〙① 打って鳴らすこと。② 楽器の一種。石、玉、銅、鉄などの「への字形」の板をつりさげてうちならすもの。仏具として勤行(ごんぎょう)のとき使用する磬(けい)の俗称。うちなし。〔十巻本和名抄(934頃)〕③ 仏前に置く、椀形の金属製の鳴り物。鈴(りん)。〔日葡辞書(1603‐04)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「打鳴」の意味・わかりやすい解説 打鳴 (うちならし) 仏事用の鳴物(楽器)の一種。寺院で用いられる鏧(きん)/(けい)を小型にしたもので,一般家庭の仏壇に置かれる。響銅製で小さな鉢の形をしており,下に座布団を敷き,細い金属製の棒,または木製の細棒で縁を打って音を出す。鏧,鏧子(けいす),小鏧(しようきん),鋺(金椀)(かなまり),鈴(りん)などともいう。また打鳴は寺院で用いる大型のものを指す場合もある。執筆者:塚本 篤子 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by