押え付ける(読み)オサエツケル

デジタル大辞泉 「押え付ける」の意味・読み・例文・類語

おさえ‐つ・ける〔おさへ‐〕【押(さ)え付ける/抑え付ける】

[動カ下一][文]おさへつ・く[カ下二]
しっかり押さえて、相手自由に動けないようにする。「首ねっこを―・ける」
圧力を加えて相手の動きを封ずる。「少数意見を―・ける」
心の動揺などを強くおさえる。「怒りを―・ける」
[類語]押さえる押さえ込む押し付けるねじ伏せる組み伏せる組み敷く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「押え付ける」の意味・読み・例文・類語

おさえ‐つ・けるおさへ‥【押付・抑付】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]おさへつ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. しっかりおさえて動けないようにする。不安定なものなどを強く押して動かないようにする。
    1. [初出の実例]「粗朶(そだ)大束を、緑り洩る濃き髪の上に圧へ付けて」(出典虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一)
  3. 権力で自由を束縛する。また、意志の力で心の動揺などをおさえる。
    1. [初出の実例]「おのれをおさへつけて夫婦別(ふうふべつ)ありとはいつも他人をわするるなといふ事と」(出典:談義本・世間万病回春(1771)三)

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