押掛ける(読み)オシカケル

デジタル大辞泉 「押掛ける」の意味・読み・例文・類語

おし‐か・ける【押(し)掛ける】

[動カ下一][文]おしか・く[カ下二]
招かれないのに、かってに出向いていく。「祝い客が―・ける」
勢いこんで出向いていく。また、大ぜいが一つところに出向く。押し寄せる。「―・けていって談判する」「特売場に客が―・ける」
襲いかかる。
「それに乗りて―・けたらんは、誰か手向かへはすべき」〈今昔二五・五〉
[類語]殺到集う群がる群れるたむろ駆け付ける集まるすだくたかる固まる参集押し寄せる詰め掛ける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「押掛ける」の意味・読み・例文・類語

おし‐か・ける【押掛】

  1. 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]おしか・く 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 襲いかかる。進撃する。
    1. [初出の実例]「せばきところにて雑人はいとおほくはらはれてをしかけられ奉りぬれば」(出典:大鏡(12C前)四)
  3. 相手に招かれないのに、かってにそこへ行く。
    1. [初出の実例]「われらの存るは、おしかけてあれへござれかしとぞんずる」(出典:虎明本狂言・老武者(室町末‐近世初))

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