集る(読み)タカル

デジタル大辞泉 「集る」の意味・読み・例文・類語

たか・る【集る】

[動ラ五(四)]
一つところにあつまる。よりあつまる。群がる。「見物人黒山のように―・る」「バラ油虫が―・る」
人に金品をせびる。また、おどして奪い取る。「先輩食事を―・る」「不良グループに―・られる」
[類語]集う群がる群れる駆け付ける殺到すだく集まる固まる参集押し寄せる押し掛ける詰め掛ける揃う寄り合う寄り集まる・寄り集う・馳せ集まる・馳せ参ずる馳せつける勢揃い集合集結オンパレード

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精選版 日本国語大辞典 「集る」の意味・読み・例文・類語

たか・る【集】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 集まる。
    1. [初出の実例]「蛆(うじ)多加礼(タカレ)ころろきて」(出典古事記(712)上)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
    1. より集まる。むらがり集まる。
      1. [初出の実例]「船人もみな、こたかりてののしる」(出典:土左日記(935頃)承平五年二月一六日)
      2. 「羶によて蟻がたかる」(出典:古活字本荘子抄(1620頃)八)
    2. 病気になる。病気がうつる。病気がひろがる。
      1. [初出の実例]「しばしば御ゆだんあるまじく候、おこりたかり候物にて候」(出典:醍醐寺文書‐(年月日未詳)(室町)某書状)
    3. 人をおどしたり、泣きついたりして金品をせしめる。恐喝(きょうかつ)する。また、食事などをおごらせたり遊興の費用を出させたりする。
      1. [初出の実例]「通りがかった仲間がそれを見つけて、男にたかる」(出典:浅草紅団(1929‐30)〈川端康成〉四〇)

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