デジタル大辞泉
「固まる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かたま・る【固】
- 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
- ① やわらかいものや液状、粒状のものが、かたくなる。凝固する。
- [初出の実例]「精(くは)しく妙(たへ)なるが合(あ)へるは搏(あふ)ぎ易(やす)く、重(かさ)なり濁(にご)れるが凝(こ)りたるは場(カタマリ)難(かた)し」(出典:日本書紀(720)神代上(水戸本訓))
- 「あられ乱れて 霜こほり いやかたまれる 庭のおもに〈凡河内躬恒〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑体・一〇〇五)
- ② 物事の状態、基礎、また、意見、決意などが確実なものになる。しっかりと定まる。固定する。安定する。
- [初出の実例]「春宮とかたまりて皆おはしましつればこそ、いかがと見奉れ」(出典:栄花物語(1028‐92頃)楚王の夢)
- 「是は太夫さま、御一生のかたまる時節、いそいそ遊ばせ」(出典:浮世草子・傾城禁短気(1711)一)
- ③ 緊張してかたくなる。けおされて小さくなる。
- [初出の実例]「今様あらばや、只今面白かりなんかし、と勧むれば、かたまり居たり」(出典:梁塵秘抄口伝集(12C後)一〇)
- ④ 考え方などが固定して融通がきかなくなる。ある状態から簡単に変われなくなる。
- [初出の実例]「他の偏屈に凝結(カタマッ)て居る人より幾等の徳を得るかしれません」(出典:開化問答(1874‐75)〈小川為治〉初)
- ⑤ 一つの物事に熱中して、他を顧みなくなる。一つの事を深く信じる。こりかたまる。
- [初出の実例]「儒家の一辺にかたまりて、ちいさい見を破ぶらうとて云ぞ」(出典:史記抄(1477)一一)
- ⑥ 一つにまとまる。一か所に集まる。また、大勢が団結する。
- [初出の実例]「おほくの髑髏(どくろ)どもが、ひとつにかたまりあひ、坪の内にはばかる程になって」(出典:平家物語(13C前)五)
- 「隅の方に三人かたまって、何かつるつる、ちゅちゅ食ってた連中が」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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かたまる【固まる】
《俗語》コンピューターが操作を受け付けなくなったり、動作が止まってしまって動かなくなったりする。ソフトウェアの不具合やハードウェアの誤作動など、さまざまな原因が考えられる。◇「凍る」「フリーズする」「ハングアップする」ともいう。類似する「クラッシュ」という表現は、処理中のデータが破損したり、動作中の機器が故障したりすることを指し、「暴走」という表現は、コンピューターやアプリケーションソフトが異常な動作を続けて制御不能に陥ることを指す。
出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報
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固まる
新芽が生長し、枝になる(生長しきって伸び止まる)ことを指す。同じように新葉の生長も指す。木質化(現象的には芽の緑の部分が茶褐色に変わっていくこと)とは少しニュアンスが異なる。
出典 (株)近代出版盆栽用語集について 情報
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