群がる(読み)ムラガル

デジタル大辞泉 「群がる」の意味・読み・例文・類語

むらが・る【群がる/×叢がる/×簇がる】

[動ラ五(四)]たくさんのものが一つ所に寄り集まる。「サインを求めてファンが―・る」「こいえさに―・る」
[動ラ下二]に同じ。
「蠅―・れて西に向ひて巨坂おほさかを飛びゆ」〈斉明紀〉
[類語]集まる集う群れる駆け付ける殺到すだくたかる固まる参集押し寄せる押し掛ける詰め掛けるそろ寄り合う寄り集まる・寄り集う・馳せ集まる・せ参ずるせつける勢揃せいぞろ集合集結オンパレードもじゃもじゃ茫茫ぼうぼうぼさぼさばさばさぎゅうぎゅうぎしぎしぎちぎちきちきちぎっしりびっしりごしゃごしゃごちゃごちゃうじゃうじゃうようよわらわらひしめく鈴なり密集集中凝集蝟集いしゅうふさふさ茂る生い茂るはびこる繁茂自生密生叢生そうせい群生鬱然うつぜん鬱蒼うっそう草深い木深いこんもり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「群がる」の意味・読み・例文・類語

むらが・る【群・叢・簇】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 物や人がひとところに集まって、群れのようになる。寄り集まって、混沌としたさまになる。
    1. [初出の実例]「蠅(はへ)(ムラカレ)て西に向て巨坂(おほさか)を飛踰(こ)ゆ」(出典日本書紀(720)斉明六年是歳(北野本訓))
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「瞻唐香の樹聚(ムラカリ)生て林を成せり」(出典:観智院本唐大和上東征伝院政期点(1150頃))
    2. 「群がる人を押分け」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android