(読み)タムロ

  • ▽屯
  • ▽屯/▽党
  • たむら
  • ちゅん
  • とん
  • とん・す
  • みせ
  • トン
  • 屯/×噸/×瓲
  • 漢字項目

デジタル大辞泉の解説

仲間や同じ職業の人々などが寄り集まっていること。また、その集団・場所。
明治時代、特に巡査の詰めている所。駐在所。
「―へ訴えて出るがいい」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉
質量の単位。記号t。
メートル法で、1トンは1000キログラム。仏トン。グラムトン。メートルトン。
㋑英トン。ヤードポンド法で、1トンは2240ポンド、すなわち約1016キログラム。ロングトン。大トン。
㋒米トン。ヤードポンド法で、1トンは2000ポンド、すなわち907.18キログラム。ショートトン。
船舶の大きさを質量や容積で表す単位。排水トン数載貨重量トン数総トン数純トン数容積トン数など。
[補説]「瓲」は国字
常用漢字] [音]トン(漢) [訓]たむろ
多くの人が群がり集まる。たむろする。「屯営屯所駐屯
[名のり]みつ・むら・より
[難読]屯倉(みやけ)
たむろ1」に同じ。
人皆―有り」〈推古紀〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 軍兵の群れ。集合した兵士。軍隊。部隊。また、それがいる場所。軍兵の駐屯する所。陣処。陣営。
※書紀(720)神功即位前(北野本訓)「皇后(きさいのみや)〈略〉三軍(みタムロのいくさ)に令(のりこ)ちて曰(のたま)はく」
※太平記(14C後)三八「敵国に赴て陣を張り旅(タムロ)を調へて、単于と戦を決せんとしけるに」
② 仲間やある職業の者の集団。また、仲間がいつも多く集まる所。ある職業の者が詰める所。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)三「奴等が屯(タムロ)のその場所は」
③ 特に明治時代、巡査がいつも詰めている所。警察署。駐在所。
※歌舞伎・繰返開花婦見月(三人片輪)(1874)序幕「おめえが屯(タムロ)へ此男を連れていかうという訳を」
〘名〙 易の六十四卦の一つ。。上卦は坎(かん)(水)、下卦は震(雷)。下卦の雷は下にあってまだのぼらず、上卦の雨は上にあってまだ降らず、行動を起こして険難に遇うことを表わす。水雷屯ともいう。
〘名〙 綿の重さをはかる単位。中国では六両、日本では二斤を一屯とする。古訓は「もじ」。
※令義解(718)賦役「糸八両。綿一斤。布二丈六尺。並二丁成絇屯端。〈謂。糸十六両曰絇也。綿二斤曰屯也〉」 〔通典‐食貨典・賦税下〕
[1] 〘自サ変〙 ある場所に寄り集まる。たむろする。
※経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉前「斉武国都回復の吉報を得たりしかば今境上に屯せり」
[2] 〘他サ変〙 多くの兵士をある場所に集める。また、集めて守る。
※駿台雑話(1732)四「遂に兵を頓(トンシ)て曠日することをきかず」
〘名〙 古く、重さの単位の一つ。一屯は二斤(はかり)。絹(きぬ)、綿(わた)の計量の単位として用いた。
※書紀(720)天武九年一〇月(北野本訓)「綿四屯(ミセ)、布六端」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

実効再生産数

感染症が流行している集団において、ある時点で、一人の感染者から二次感染する人数の平均値。再生産数が1を上回ると、一人の感染者が複数の人に感染させるため、流行は拡大し、1を下回ると、感染者数が減少し、流...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

屯の関連情報