精選版 日本国語大辞典 「屯」の意味・読み・例文・類語
たむろ【屯】
〘名〙
※滑稽本・七偏人(1857‐63)三「奴等が屯(タムロ)のその場所は」
とん‐・す【屯】
[1] 〘自サ変〙 ある場所に寄り集まる。たむろする。
[2] 〘他サ変〙 多くの兵士をある場所に集める。また、集めて守る。
※駿台雑話(1732)四「遂に兵を頓(トンシ)て曠レ日することをきかず」
ちゅん【屯】
とん【屯】
〘名〙 綿の重さをはかる単位。中国では六両、日本では二斤を一屯とする。古訓は「もじ」。
※令義解(718)賦役「糸八両。綿一斤。布二丈六尺。並二丁成二絇屯端一。〈謂。糸十六両曰レ絇也。綿二斤曰レ屯也〉」 〔通典‐食貨典・賦税下〕
みせ【屯】
〘名〙 古く、重さの単位の一つ。一屯は二斤(はかり)。絹(きぬ)、綿(わた)の計量の単位として用いた。
※書紀(720)天武九年一〇月(北野本訓)「綿四屯(ミセ)、布六端」
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