持将棋(読み)じしょうぎ

精選版 日本国語大辞典 「持将棋」の意味・読み・例文・類語

じ‐しょうぎ ヂシャウギ【持将棋】

〘名〙 将棋で、双方王将入玉して勝負がつかない状態で、互いに規定の駒数を保持した場合をいい、引き分けとなる。江戸時代は、持(もち)といった。
※遅過ぎた日記(1954)〈長与善郎天皇のラヂオ放送「実際上持将棋となって了へば」

もち‐しょうぎ ‥シャウギ【持将棋】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「持将棋」の意味・読み・例文・類語

じ‐しょうぎ〔ヂシヤウギ〕【持将棋】

将棋で、双方の玉が互いに相手陣内に入って詰む見込みのない場合、玉を除き飛車・角行を各5点、その他の駒を各1点として計算し、両者とも24点以上あれば引き分けとする規定。24点以下の対局者は負けとなる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「持将棋」の意味・わかりやすい解説

持将棋
じしょうぎ

将棋の戦いで,互いに入玉 (玉が敵陣に入ること) して勝負がつかなくなった状態をいい,引分けとなる。ただし駒が 24枚 (大駒は1枚を5枚に計算) ないほうは負けとなり,持将棋は成立しない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の持将棋の言及

【将棋】より

…ただし連続王手の場合は攻めているほうが手を変えなければならない。(10)双方とも王将が敵陣へ入り,どちらも相手を詰める見込みがなくなった場合,〈持将棋(じしようぎ)〉といって引分けになる。ただし,飛車と角を各5点,他の駒を各1点として計算し,どちらかが24点に満たなければ負けとなる。…

※「持将棋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android