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王将 おうしょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

王将
おうしょう

戯曲。北条秀司作。新国劇により 1947年6月有楽座で初演。明治の末,大阪天王寺裏長屋で貧乏暮しをしていた坂田三吉が,将棋の天分を生かし関西一の棋士になるまでを,妻小春の献身や娘玉江との葛藤をからめて描いた作品。

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デジタル大辞泉の解説

おう‐しょう〔ワウシヤウ〕【王将】

将棋の駒(こま)の一。大将に相当する駒で、上下左右と斜めの八方に1間(けん)ずつ動ける。この駒が攻められて動けなくなったとき負けとなる。ひと組の駒には王将と玉将(ぎょくしょう)があり、王将は上手(うわて)または後手(ごて)が用いる。王。
将棋の七大タイトルの一。王将戦の勝者がタイトルの保持者となる。
[補説]作品名別項。→王将

おうしょう【王将】[戯曲]

北条秀司の戯曲。明治から昭和初期に活躍した将棋棋士、阪田三吉の半生を描く。伊藤大輔監督によって映画化されており、昭和23年(1948)公開の阪東妻三郎主演版と、昭和37年(1962)公開の三国連太郎主演によるリメーク版がある。

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デジタル大辞泉プラスの解説

王将

1962年公開の日本映画。監督・脚本:伊藤大輔、原作:北条秀司による同名戯曲、撮影:藤井静。出演:三國連太郎淡島千景三田佳子岡田由紀子平幹二朗ほか。1948年公開の同名映画のリメイク

王将

1948年公開の日本映画。監督・脚本:伊藤大輔、原作:北条秀司による同名戯曲、撮影:石本秀雄。出演:阪東妻三郎水戸光子、三條美紀、坂本武、斎藤達雄、小杉勇、滝沢修ほか。明治~昭和初期に活躍した将棋棋士、阪田三吉の半生を描く。

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大辞林 第三版の解説

おうしょう【王将】

将棋の駒の名。主将にあたり、上下左右と斜めに一つずつ動ける。これが敵に攻められて動けなくなったとき、負けとなる。一方の王将を玉将ぎよくしようともいい、普通、先手または下位の者がもつ。王。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

王将
おうしょう

北条秀司(ほうじょうひでじ)の戯曲。全3部10幕。第1部(3幕)は1947年(昭和22)6月東京の有楽座、第2部(3幕)は1950年1月大阪歌舞伎座(かぶきざ)、第3部(4幕)は1951年11月京都の南座で、いずれも新国劇によって初演された。主演は辰巳柳太郎(たつみりゅうたろう)。文字も読めぬ阪田三吉が妻小春の励ましで棋士になり、関根(せきね)八段を破るが、名人位争いでは関根に敗れ、さらに小春に死別する(第1部)。阪田は後援者に推され関西名人となるが、近代将棋の波のなかでしだいに孤立していき(第2部)、落ちぶれたまま将棋一筋の生を終える(第3部)までをつづっている。庶民の英雄阪田の人間としての哀歓を描いた名作で、1948年伊藤大輔(だいすけ)監督、阪東妻三郎(ばんどうつまさぶろう)主演以来たびたび映画化もされている。[水落 潔]

映画

日本映画。1948年(昭和23)、伊藤大輔監督。原作は北条秀司の戯曲。職業棋士ではないが、将棋が滅法強い草履(ぞうり)職人の三吉(阪東妻三郎)は、七段の関根金次郎(滝沢修)との対局に敗れて以来奮起し、関根との対局に勝ち越すまでに至る。次の名人は関根か三吉かという問題が起こるが、三吉は名人位を関根に譲る。名人襲位の宴(うたげ)の席に訪れた三吉のもとに妻(水戸光子(みとみつこ) 、1919―1981)危篤の報が届く。冒頭の三吉の快進撃の描写や、関根に対して三吉が奇手を打つ際の描写のように、将棋の場面では鮮やかな処理がみられる。一方、献身的な妻、厳しい意見をいう娘(三條美紀(さんじょうみき)、1928― )によって三吉が支えられていることが描かれており、本作は家庭劇的側面が強い。時代劇俳優として定評のある阪東だが、本作では将棋に没頭して家族を路頭に迷わせるものの、不思議と憎めない男を好演している。[石塚洋史]
『『北条秀司戯曲選集1 王将』(1963・青蛙房) ▽『映画史上ベスト200シリーズ 日本映画200』(1982・キネマ旬報社) ▽佐藤忠男著『日本映画史2』増補版(2006・岩波書店) ▽猪俣勝人・田山力哉著『日本映画作家全史 上』(社会思想社・現代教養文庫)』

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