持明院跡(読み)じみよういんあと

日本歴史地名大系 「持明院跡」の解説

持明院跡
じみよういんあと

[現在地名]徳島市眉山町

山東麓の一角大滝おおたき山にあった。大滝山建治こんじ寺と号し、真言宗本尊薬師如来開山は宥秀。創建の時期は不明だが、かつては勝瑞しようずい城下(現藍住町)にあり、三好氏の祈祷僧で一八貫文を与えられ、下寺一五ヵ寺を有していた。寺屋敷は七反で四方を藪に囲まれ、客殿・庫裏・玄関・鐘撞堂・護摩堂などがあった(「阿州三好記大状前書」「阿州三好記並寺立屋敷割次第」徴古雑抄)。天正三年(一五七五)には真言宗宗頭として日蓮宗との宗論実施を三好氏に訴訟したという(三好別記)。同一三年の蜂須賀氏入部後まもなく眉山東麓に移されたとみられ、「阿波志」によれば天正年中薬師像二体を移したとあり、一体は勝瑞より移して方丈に安置し、一体は名西みようざい郡建治寺より移して堂を造り安置したとある。なお建治寺の薬師像は夢告によって蜂須賀家政から建治寺に返されたという伝承がある。文禄三年(一五九四)には往来の諸人が当寺の竹木を伐採すること、当寺の谷へ水汲みに来る者らが逗留すること、寺山・屋敷境目を厳守することなど五ヵ条の条々(「阿波仏刹志」最近文明史料)が定められている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

3月から 5月頃に発生する雷。寒冷前線の通過時に発生する界雷で,この雷雨はよくひょう(雹)を伴う。春の到来を伝える雷ともいわれる。雷鳴に驚き冬眠していた地中の虫たちが目ざめるという理由で「虫出しの雷」...

春雷の用語解説を読む