デジタル大辞泉 「掛出す」の意味・読み・例文・類語 かけ‐だ・す【掛(け)出す/懸(け)出す】 [動サ五(四)]1 桟敷・縁など、建物の一部を本体から突き出して造る。「池へ―・した濡れ縁」2 両替をするとき、客に渡す金銀の目方をごまかして実際より多く読む。「両替が手前にある物を―・して、身請けの間もなく」〈浮・諸艶大鑑・六〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「掛出す」の意味・読み・例文・類語 かけ‐だ・す【掛出・懸出】 〘 他動詞 サ行五(四) 〙① 家、屋形、桟敷、縁などを構えるのに、一部を突き出して作る。[初出の実例]「水の上へ架け出した二尺の濡れ縁」(出典:鱧の皮(1914)〈上司小剣〉三)② (差額をもうけるため)両替で、客に渡す金銀の目方をごまかして計り、正当な目方より少ない額を渡す。⇔掛け込む。[初出の実例]「イチモンメ caqedaita(カケダイタ)」(出典:日葡辞書(1603‐04)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例