掛切(読み)かかりっきり

精選版 日本国語大辞典 「掛切」の意味・読み・例文・類語

かかりっ‐きり【掛切】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かかりきり(掛切)」の変化した語 )
  2. ある一つ物事だけに関係、または従事していること。
    1. [初出の実例]「貴下にかかりっ切(キリ)で構ひつけないし、留守にばっかりしたもんだから」(出典婦系図(1907)〈泉鏡花〉後)
  3. もっぱらその人にだけ世話になっていること。
    1. [初出の実例]「お島は叔父の家に掛りっきりといふのぢゃなくて」(出典:爺(1903)〈島崎藤村〉)

かかり‐きり【掛切】

  1. 〘 名詞 〙かかりっきり(掛切)
    1. [初出の実例]「穫(と)れた米を足舂きにするのには、母屋(おもや)の方で下男一人、かかり切りにするほどであった」(出典:太政官(1915)〈上司小剣〉二)

かけ‐ぎれ【掛切】

  1. 〘 名詞 〙 日本髪で、髷(まげ)に掛ける飾りの布きれ。手絡(てがら)。まげかけ。
    1. [初出の実例]「現金掛直なしの日除を洩れる友禅メリンスの掛切も」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む