精選版 日本国語大辞典 「掛流」の意味・読み・例文・類語
かけ‐ながし【掛流】
〘名〙
※雑俳・柳多留‐五四(1811)「御不勝手御供廻りはかけ流し」
② その場かぎりのこと。真実さのないこと。
③ 流れるのに任せて放置しておくこと。灌漑で田の一端から水を流入させて他端から流出するに任せておくこと、糞尿などを流れ出たままにしておくこと、また、色恋にしまりがなく、だれにでも身を任せることなど。たれながし。
※雑俳・川柳評万句合‐宝暦一三(1763)宮二「鳥の町どうらく者のかけ流し」
④ 故意に人を偽りだますこと。いかさま。詐欺。
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