摩擦ルミネセンス(読み)マサツルミネセンス

化学辞典 第2版 「摩擦ルミネセンス」の解説

摩擦ルミネセンス
マサツルミネセンス
triboluminescence

単結晶,粉末微結晶あるいは非晶性物質に摩擦を加えたときに生じるルミネセンスをいう.各種のZnS蛍光体の微結晶放射線照射したガラスなどを乳鉢ですりつぶすとき,あるいはZnS蛍光体の単結晶を研磨紙で研磨するときなどに顕著にみられる.摩擦帯電による一種のエレクトロルミネセンス,あるいは摩擦熱による熱ルミネセンスではないかといわれているが,発光機構はまだ明らかにされていない.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「摩擦ルミネセンス」の意味・わかりやすい解説

摩擦ルミネセンス
まさつルミネセンス
triboluminescence

物体が互いに摩擦されるときに起る発光現象。物体に力を加えて破壊させるときにも起ることがある。水晶やマンガン不純物を含む硫化亜鉛ケイ光体などでよくみられる。このような発光は結晶の破壊部分の間に生じる電荷放電によると考えられているが,詳細は不明である。

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世界大百科事典(旧版)内の摩擦ルミネセンスの言及

【ルミネセンス】より

…(5)エレクトロルミネセンス 電場を加えた場合に生ずるルミネセンスをいう。(6)その他 このほか,結晶を摩擦したり破壊するとき(摩擦ルミネセンス),あるいは超音波を液体に当てたとき(音ルミネセンス)にもルミネセンスを生ずる。エレクトロルミネセンス生物発光
[発光の機構]
 励起を停止した後,しばらく発光の継続する時間を減衰時間という。…

※「摩擦ルミネセンス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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