デジタル大辞泉 「撫する」の意味・読み・例文・類語 ぶ・する【×撫する】 [動サ変][文]ぶ・す[サ変]1 手のひらでさする。なでる。「腕を―・して待つ」2 いたわる。かわいがる。「民を―・するに情愛を主とし」〈福沢・学問のすゝめ〉[類語]なでる・さする・こする・擦る・撫で下ろす・撫で上げる・逆撫で・愛撫・撫ぜる・撫で回す・撫で付ける 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「撫する」の意味・読み・例文・類語 ぶ‐・する【撫】 〘 他動詞 サ行変 〙 [ 文語形 ]ぶ・す 〘 他動詞 サ行変 〙① なでる。手のひらでさする。〔日葡辞書(1603‐04)〕[初出の実例]「細い手を撫して時まつ鞍馬山」(出典:雑俳・松の雨(1750か))② いたわる。慰める。安んずる。[初出の実例]「政武家より出で、徳窮民を撫(フ)するに足(たれ)り」(出典:太平記(14C後)一)③ かわいがる。愛する。[初出の実例]「百臣を撫し、骨肉をしたしみて」(出典:随筆・胆大小心録(1808)一五六)④ 手本を見て書き写す。そっくりそのまま、しきうつしにする。[初出の実例]「大阪府人春嶽、専心撫レ古、捜二訪収蔵家秘冊真本一、閉レ戸榻写」(出典:随筆・山中人饒舌(1813)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例