迫撃砲より威力の小さい榴弾(りゅうだん)または手榴弾を発射する簡単な歩兵用携帯火器。放物線の曲射弾道をもつので、建物の陰、塹壕(ざんごう)の中からでも発射できた旧日本陸軍独特の小型火器である。口径50ミリ。左手で筒を地表に対して45度の角度に保ちながら目標の方向に向け、右手で弾丸を筒口から込め引き金を引いて発射する。射距離は目測で判定し、筒底部の転輪を回して発射ガス漏孔(ろうこう)の大きさを加減(十年式)、または筒底薬室の容積を変更(八九式)して射程を調整する。最大射程は650メートル。弾丸は砲弾を小型にした形で薬莢(やっきょう)はなく、弾体内に炸薬(さくやく)と装薬が詰められ、頭部に信管がある。弾底部の雷管の周囲に小穴があり、装薬ガスによって発射される。装薬室を組み合わせた十年式および九一式手榴弾も発射できた。
[小橋良夫]
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