敬虔(読み)ケイケン

デジタル大辞泉 「敬虔」の意味・読み・例文・類語

けい‐けん【敬×虔】

[形動][文][ナリ]うやまいつつしむ気持ちの深いさま。特に、神仏を深くうやまい仕えるさま。「敬虔な祈り」「敬虔の念が深い」
[類語]謙虚恭謙慎ましい慎ましやか慎み深い恭しい遠慮深い低姿勢腰が低い控え目信心深い篤信敬神帰依

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精選版 日本国語大辞典 「敬虔」の意味・読み・例文・類語

けい‐けん【敬虔】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) うやまいつつしむこと。特に、神仏に深く帰依してうやまいつかえること。また、そのさま。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
    1. [初出の実例]「僕は殆んど宗教心に近い敬虔の念をもって」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石〉三三)
    2. [その他の文献]〔皮日休‐魯望作以五百言見貽過有褒美因成一千言詩〕

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普及版 字通 「敬虔」の読み・字形・画数・意味

【敬虔】けいけん

つつましい。唐・皮日休〔魯望~過つて褒美有り、~因りて一千言を成す。~〕詩 卷を開きて讀むこと數行 之れが爲に虔を加ふ

字通「敬」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の敬虔の言及

【信仰】より

…ギリシア人は一般に信仰pistisよりも知識を重んじたので,信仰は知識以下で,臆測doxaと同じものとみなしていた。ギリシア人の宗教性は不死へのあこがれを基盤とするもので,その深さは悲劇における苦悩の意識や自然の底にあるデーモン的なものの発見などにうかがわれ,ソクラテスに見るように敬虔の情にも欠けることはない。それにもかかわらず信仰が信仰として独立するに至らなかったのは,ギリシアの宗教が多神教で,しかも政治と倫理を媒介することが少なかったためといえる。…

※「敬虔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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