慎ましい(読み)ツツマシイ

デジタル大辞泉 「慎ましい」の意味・読み・例文・類語

つつまし・い【▽慎ましい】

[形][文]つつま・し[シク]《動詞「つつ(慎)む」の形容詞化》
1 遠慮深い態度である。控えめで、しとやかだ。「―・い振る舞い」「―・く寄り添う」「―・く咲く野の花」
2 ぜいたくでないさま。質素なさま。つましい。「―・く暮らす」「―・く祝う」
3 人に対して、気後れがする。気恥ずかしい。
「大臣おとど気色ばみ聞こえ給ふことあれど、物の―・しき程にて、ともかくもあへしらひ聞こえ給はず」〈源・桐壺〉
[派生]つつましげ[形動]つつましさ[名]
[類語](1)恭しい・遠慮深い・消極的・慎ましやか・丁寧・ご丁寧・ばか丁寧・丁重・慇懃・しとやか・懇ろ・謙虚・敬虔・恭謙・慎み深い・低姿勢・腰が低い・控え目・雅みやびやか・優雅・優美・みやび・高雅・典雅・風雅・優形やさがた・上品・ゆかしい・奥ゆかしい・たおやか・女性的・エレガント・ドレッシー・女らしい・女女めめしい・女くさい・女振り・女っ気・婉麗えんれい・優優・典麗・麗しい・静淑・優婉・閑雅・婉然・楚楚そそ・窈窕ようちょう・端麗・温雅・物柔らか・気高い・品・気品・雅趣・高尚・しおらしい・清雅・高踏・雅致・﨟長ろうたける・雅みやびる・端雅・都雅・やんごとない・高貴・物静か・内気・弱気・引っ込み思案・気弱・内弁慶・陰弁慶・臆病・大人しい・こわがり・小心・小胆・怯懦きょうだ・怯弱きょうじゃく・意気地なし・小心翼翼・弱腰・薄弱・惰弱・柔弱・軟弱・優柔・不断・柔やわい・柔やわ・弱弱しい・弱音を吐く・音を上げる・悲鳴を上げる・気が弱い・腰が弱い・煮え切らない・肝が小さい・肝っ玉が小さい・温順・柔順・従順・温柔・温良・順良・素直・穏和・おだやか・おとなしやか・控えめ・優しい・内向的・人見知り・しんねりむっつり・シャイ・心静か・安らか・安穏・のどか・悠長・悠然・悠悠・悠揚・浩然・どっしり・気長・伸び伸び・伸びやか・のんびり・屈託無い・自然体・のんどり・しなやか・なよやか・なよなよ・しっとり・静静しずしず・ソフト・おっとり・閑語・ナイーブ・心優しい・柔和・鷹揚おうよう・静心しずこころ・従容しょうよう・悠悠閑閑・おおどか・泰然自若・平静・冷静・しみじみ・しっぽり・しんみり・静まる・温顔・温容・春風駘蕩たいとう・穏便・粛粛・静謐せいひつ・静粛・平穏・安泰・安寧・小康・平和・和平・平安・安楽・気楽・楽楽・安逸・安易・安閑・閑閑・安息・温厚・楽天的・安堵あんど・穏和・平然・のうのう・ぬくぬく・のんき・のほほん・ゆるゆる・くつろぐ・和やわらぐ・安らぐ・和なごむ・静穏・平らか・まったり・つつがない・リラックス・イージーゴーイング・極楽蜻蛉とんぼ/(2)つましい・質素・簡素・地味・つづまやか・つつましやか・質実・清貧・シンプル・素朴・純朴・朴訥ぼくとつ・質朴・真率・清楚・実直・実体じってい・朴直・篤実・生一本・まじめ・生まじめ・大まじめ・真摯・愚直

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精選版 日本国語大辞典 「慎ましい」の意味・読み・例文・類語

つつまし・い【慎】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]つつまし 〘 形容詞シク活用 〙 ( 動詞「つつむ(包)」の形容詞化 )
  2. ① 他に対して心が置かれ気恥ずかしい。気がひける感じである。きまりが悪い。
    1. [初出の実例]「かかる里住にも、うひうひしき心地し侍れば、つつましく思ひ給へられて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開上)
    2. 「姫君これを見給ひて、顔うち赤めて、つつましながら見給へば」(出典:御伽草子・文正草子(室町末))
  3. ② 自らの挙動が重々しく控えめであるさま。表だたないで控えめである。思慮深い。
    1. [初出の実例]「そのこととさぶらはでは馴れ馴れしきさまにやとつつましう候ふうちに」(出典:和泉式部日記(11C前))
  4. ③ 贅沢でない。地味で質素である。つましい。つづましい。
    1. [初出の実例]「つつましいながら自分の望む流儀で幸福に老後を送らうとする」(出典:帰郷(1948)〈大仏次郎〉霧夜)

慎ましいの派生語

つつまし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

慎ましいの派生語

つつまし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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