数年(読み)スウネン

精選版 日本国語大辞典 「数年」の意味・読み・例文・類語

す‐ねん【数年】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 三、四年から五、六年ぐらいの多少年月。すうねん。
    1. [初出の実例]「大伴宿禰家持贈坂上家大嬢歌二首 離絶数年復会相聞徃来」(出典万葉集(8C後)四・七二七・題詞)
    2. 「数年(スネン)借来って、今此時に至り」(出典:浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)一)
  3. 多年長年
    1. [初出の実例]「sunen(スネン) Religiaõ ニ ナガラエ ナガラ」(出典:コンテムツスムンヂ(捨世録)(1596)一)

すう‐ねん【数年】

  1. 〘 名詞 〙 三~四年、五~六年ぐらいの年数をばくぜんという語。古くは「すねん」。
    1. [初出の実例]「其事業は時機に投じて非常の利益を得たれば数年(スウネン)を出でずして巨万の財を成したり」(出典:花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉下)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐成公二年〕

かぞえ‐どしかぞへ‥【数年】

  1. 〘 名詞 〙 生まれた年を一歳翌年二歳というように数える年齢。かぞえ。⇔丸年(まるどし)
    1. [初出の実例]「僕も桂も数(カゾ)へ年(ドシ)の十四歳」(出典:非凡なる凡人(1903)〈国木田独歩〉上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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