新風十人(読み)しんぷうじゅうにん

日本大百科全書(ニッポニカ)「新風十人」の解説

新風十人
しんぷうじゅうにん

1940年(昭和15)の文芸復興の機運にのって、八雲書林より刊行された異色の合同歌集。筏井嘉一(いかだいかいち)、加藤将之(まさゆき)、五島美代子斎藤史(ふみ)、佐藤佐太郎、館山一子(かずこ)、常見千香夫、坪野哲久、福田栄一、前川佐美雄の10名が参加。時代的には、戦争下における文学運動の最後の残照とみなされるが、反語やイロニーを含む屈折の多い文体で、既成歌壇への反発と、暗い時代への憤りを表現したものが多く、その芸術的抵抗のなかに現代短歌の起点を置く見方も近年になり現れ、再評価が要求されている。

菱川善夫

『菱川善夫解説『研究資料現代日本文学5 短歌』(1981・明治書院)』

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デジタル大辞泉「新風十人」の解説

しんぷうじゅうにん〔シンプウジフニン〕【新風十人】

昭和15年(1940)に刊行された合同詩集。筏井嘉一、斎藤史、佐藤佐太郎、常見千香夫ら、10名の若手歌人が参加した。

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