1940年(昭和15)の文芸復興の機運にのって、八雲書林より刊行された異色の合同歌集。筏井嘉一(いかだいかいち)、加藤将之(まさゆき)、五島美代子、斎藤史(ふみ)、佐藤佐太郎、館山一子(かずこ)、常見千香夫、坪野哲久、福田栄一、前川佐美雄の10名が参加。時代的には、戦争下における文学運動の最後の残照とみなされるが、反語やイロニーを含む屈折の多い文体で、既成歌壇への反発と、暗い時代への憤りを表現したものが多く、その芸術的抵抗のなかに現代短歌の起点を置く見方も近年になり現れ、再評価が要求されている。
[菱川善夫]
『菱川善夫解説『研究資料現代日本文学5 短歌』(1981・明治書院)』
《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...