早出川(読み)はいでがわ

日本歴史地名大系 「早出川」の解説

早出川
はいでがわ

村松むらまつ町と南蒲原郡下田しただ村境の矢筈やはず(一二五七・五メートル)水源として村松町内を北流、途中すぎ川・仙見せんみ川を同町域内で合せ五泉市を経て、新津市新郷屋しんごや付近で阿賀野川に合流する。延長約四五キロ。上流の今早出いまはいで沢や割岩わりいわ沢はV字谷の深い渓谷をなし、中流小面谷こつらだに付近から渓口部にかけては狭い段丘がみられ、下流部では緩い扇状地を東西に分ける。

村松藩郡方元禄日記に速出はやで川・馳出はやで川とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「早出川」の意味・わかりやすい解説

早出川
はいでがわ

「はやいでがわ」「はやでがわ」ともいう。新潟県北東部、越後(えちご)山地矢筈(やはず)岳に源を発し、杉川、仙見(せんみ)川をあわせて五泉(ごせん)市の北東部を経て阿賀野(あがの)川に合流する川。延長45キロメートル。沿岸は渓谷美に優れ、奥早出粟守門(おくはやいであわすもん)県立自然公園に指定され、春のフジ、秋の紅葉名所になっている。奥地山村は県下有数の炭焼きの村であったが、最近早出川ダムの建設で近代化が進んでいる。

[山崎久雄]

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