明神ヶ岳(読み)みようじんがたけ

日本歴史地名大系 「明神ヶ岳」の解説

明神ヶ岳
みようじんがたけ

会津盆地西縁山地のほぼ中央に位置する霊山で、標高一〇七四・二メートル。南北に連なる稜線上が大沼・河沼郡界で、山頂部東端の削平地は「もと高田村伊佐須美明神の鎮座ありし処にて」と伝えられ(新編会津風土記)、信仰の山である。「会津鑑」によると往古波佐間はざま山と称され、越国と陸奥国の界御神楽みかぐら岳に鎮座した明神が博士はかせ山に移り、のち波佐間山(明神ヶ岳)に移され、欽明天皇一三年に高田たかだ(現会津高田町)南原みなみはらに遷座したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「明神ヶ岳」の意味・わかりやすい解説

明神ヶ岳
みょうじんがたけ

神奈川県南西部,箱根山北部にある外輪山の1つ。標高 1169m。頂上からの展望にすぐれ,北麓の南足柄市にある大雄山最乗寺からハイキングコースがある。南東に連なる明星ヶ岳 (924m) は8月 16日の大文字焼で有名。

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世界大百科事典(旧版)内の明神ヶ岳の言及

【箱根山】より

…火山基底長径は30km,体積は96km3(日本の火山中第7位)の大きさをもち,新旧二重のカルデラと神山,駒ヶ岳などの7個の中央火口丘群よりなり,中央火口丘群とカルデラ西壁との間に芦ノ湖を抱く。古期カルデラの外輪山は明星ヶ岳(924m),明神ヶ岳(1169m),金時山(1213m),三国山(1102m),大観山(1014m),白銀(しろがね)山(993m)を連ねた標高900~1200m,長径12km,短径10kmのほぼ三角形状の尾根よりなる。新期カルデラの外輪山は,その西縁を古期カルデラと共有する長径12km,短径6kmの環状尾根よりなり,東縁は浅間(せんげん)山(802m),鷹巣(たかのす)山(834m),屛風山(948m)を連ねた標高800~900mの平頂尾根で境される。…

※「明神ヶ岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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