春日の神木(読み)カスガノシンボク

デジタル大辞泉 「春日の神木」の意味・読み・例文・類語

かすが‐の‐しんぼく【春日の神木】

神霊が宿るとされた春日神社さかき。平安末期から室町時代にかけて、興福寺大衆だいしゅ朝廷処置などに不満があるときに、春日神社の神人とともにこれを担いで京都に強訴するのが例であった。これを神木入洛しんぼくじゅらくという。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 サカキ 実例

精選版 日本国語大辞典 「春日の神木」の意味・読み・例文・類語

かすが【春日】 の 神木(しんぼく)

  1. 奈良春日大社の榊(さかき)の木。平安時代から室町時代にかけて、興福寺の僧徒たちが、朝廷の春日大社に対する処置に対して不満がある時に、多人数で、春日の神輿とともに捧げて都に持ち込み、朝廷に強訴した。
    1. [初出の実例]「被三社奉幣使。〈春日。大原野吉田。〉依春日神木御帰坐事也。殿上侍臣為使」(出典百練抄‐嘉禎二年(1236)二月二七日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む