御神楽(みかぐら)に歌う神楽歌の曲名。採物(とりもの)といわれる一群の歌の最初の曲。採物とは御神楽の人長(にんぢよう)が手にする呪物にちなむ歌詞を持つ歌のことで,古くは《榊》以下9種,あるいは《韓神(からかみ)》を加えて10種の歌があったが,現行は《榊》と《韓神》それに神嘗祭にだけ歌われる《幣(みてぐら)》の3曲のみである。古来御神楽の人長は榊の枝を持って舞う。ただし《韓神》以外の採物には舞はなく,歌だけである。現行の歌詞は本歌〈榊葉(さかきば)の 香をかぐはしみ とめくれば 八十氏人(やそうじびと)ぞ〉,末歌〈神垣の 御室(みむろ)の山の 榊葉は 神のみ前に 茂り合ひにけり 茂り合ひにけり〉。なお最後の〈茂り合ひにけり〉は高音で斉唱し,この部分をとくに尻上(しりあげ)と称する。
執筆者:石田 百合子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新