春日厨子(読み)かすがずし

精選版 日本国語大辞典 「春日厨子」の意味・読み・例文・類語

かすが‐ずし‥ヅシ【春日厨子】

  1. 〘 名詞 〙 檜皮葺(ひわだぶき)建築をかたどり、仏像経巻を安置する具。正方形または長方形で、正面壁上に、春日曼荼羅(まんだら)が描かれているものもある。鎌倉時代流行

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「春日厨子」の意味・わかりやすい解説

春日厨子
かすがずし

正面の壁上に春日曼荼羅を描き,扉の内面に十六善神などを描いた厨子形状はゆるやかな勾配屋根で,正面に観音開きの扉をつけ,二重基壇に据えて,外側は黒漆塗りで周縁朱漆を施したもの。鎌倉室町時代本地垂迹による春日神社に対する信仰の礼拝対象とされた。

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