デジタル大辞泉 「昨日」の意味・読み・例文・類語 きのう〔きのふ〕【昨‐日】 1 今日より1日前の日。さくじつ。2 ごく近い過去。「―こそ早苗とりしかいつの間に稲葉そよぎて秋風の吹く」〈古今・秋上〉[類語]昨日・前日 きそ【昨=日/昨=夜】 《「きぞ」か。「そ」の清濁不明》昨夜。ゆうべ。また、昨日。「ぬばたまの―は帰しつ今夜こよひさへわれを帰すな道の長手を」〈万・七八一〉 さく‐じつ【昨日】 今日の前の日。きのう。[類語]昨日・前日 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「昨日」の意味・読み・例文・類語 き‐そ【昨日・昨夜】 〘 名詞 〙 ( 「きぞ」とも。「そ」の本来の清濁は不明 )① きのうの夜。昨夜。きす。[初出の実例]「おして否と稲は舂(つ)かねど波の穂のいたぶらしもよ伎曾(キソ)ひとり寝て」(出典:万葉集(8C後)一四・三五五〇)② ( 転じて ) きのう。昨日。[初出の実例]「きのふをきそとよみ、うつつごころをうつし心とよみ」(出典:不審条々(1403))「『昨(キソ)』の日は過ぎゆく『時』の杖に縋(すが)り」(出典:有明集(1908)〈蒲原有明〉信楽)昨日の補助注記「き」は「きのふ(昨日)」「こぞ(去年)」のキ、コと関連して、過去の意があると考えられる。 きのうきのふ【昨日】 〘 名詞 〙① 今日より一日前の日。さくじつ。きぞ。[初出の実例]「葦鴨の すだく入江に 一昨日(をとつひ)も 伎能敷(キノフ)もありつ」(出典:万葉集(8C後)一七・四〇一一)② きわめて近くに思われる過去。回想して昨日のことのように近くに、また、印象鮮やかに思われる過去。[初出の実例]「昨日こそさなへとりしかいつのまにいなばそよぎて秋風のふく〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)秋上・一七二) さく‐じつ【昨日】 〘 名詞 〙 今日の前の日。きのう。現代では改まった言い方に用いる。[初出の実例]「昨日述二短懐一、今日汙二耳目一」(出典:万葉集(8C後)一七・三九七三・題詞)「一両弐歩に。昨日(サクジツ)売候事。まぎれはなけれども、折ふしわるし」(出典:浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)一) きん‐にょう【昨日】 〘 名詞 〙 「きのう(昨日)」の変化した語。[初出の実例]「きんにゃうは御世話と子分礼にくる」(出典:雑俳・柳多留拾遺(1801)巻二〇) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「昨日」の読み・字形・画数・意味 【昨日】さくじつ きのう。唐・許渾〔秋思〕詩 樹西風、枕(ちんてん)(たかむしろ)の秋 楚雲湘水、同を(おも)ふ 高歌一曲、を掩ふ 昨日の少年、今白頭字通「昨」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by